シリカとはどういったものなの?

シリカとはどういったものなの?

「シリカ水」や「シリカウォーター」という言葉を聞いたことはありますか?
「海外の映画スターなどセレブ層が愛飲している」ということで、最近はいろいろなメディアでもとりあげられている「シリカ」。
飲料だけでなくサプリメントなども市販され、「シリカで美肌効果やアンチエイジング効果が期待できるとされています。

 

では、その「シリカ」とはどういったものなのでしょう。

 

 

【目次】

 

■ 「シリカ」=「ケイ素」?
■ 「シリカ」は体に必要?
■ 「シリカ」はなぜ人気があるの?

 

「シリカ」=「ケイ素」?

 

メディアで時折、「ケイ素(シリカ)」または「シリカ(ケイ素)」という表記を見かける場合があります。
そこで「シリカってケイ素なんだ」という認識をもたれた方もいらっしゃるでしょう。
ですが、いわゆる「ケイ素」と、私たちが水やサプリで摂取する「シリカ」には、厳密に言えば違いがあるようです。

 

まずは、その違いを見てみましょう。

 

 

【ケイ素】

元素。
元素記号:Si
・珪素、硅素。シリコンとも言われます。
・地殻の中に大量に含まれています。
・半導体の重要な材料とされています。

 

【シリカ】

ケイ素の化合物。
組成式:SiO2
・ケイ素の酸化物。二酸化ケイ素(無水ケイ酸・ケイ酸などと表記されることもあります)。
 また、この二酸化ケイ素によって構成される物質を「シリカ」という場合があります。
・結晶は石英・水晶と呼ばれます。
・乾燥剤(シリカゲル)の原料になります。
・海洋プランクトンの一部や、珪藻、シダ、イネ科の植物などに含まれています。
・ろ過剤としても使用されます。
・人体にも、微量に含まれています。

 

 

私たちがサプリメントや水といった形で経口摂取する「シリカ」とは、「二酸化ケイ素(ケイ素化合物)」である場合が多いと言えるでしょう。
工業用として製造される「シリカ」とは違う性質を持つと考えた方が良いと思います。

 

中でも「シリカ水」などのミネラルウォーターによって摂取されるものは、「水溶性シリカ」と記載されていることが多いようです。

 

シリカは体に必要?

 

 

人間の体は、もともと「水溶性のシリカ」をごく僅か(体内に約29ppmほど)ですが、含んでいます。
主に骨を形成する細胞層に多く、骨や関節のほか、爪や毛髪・血管にも含まれているとされます。

 

体内中で、シリカは以下の役割を果たすと考えられています。

 

・肌の保湿
・免疫力への影響
・髪、毛髪、爪、軟骨、コラーゲンなどの再生、構築、維持などの補助

 

成人では1人あたり、体内で1日10~40mgのシリカを消耗するそうです。

 

人体にとって「シリカ」は、必須ミネラルでもあります。
ですが、「シリカ」は人間の体内で作ることはできないため、摂取して補うことが必要となります。

 

現在、1日の必要摂取量として定められた基準値などはまだありません。
普段の食事をバランスよくきちんと摂ることで補える、とされています。

 

そこで、より確実な摂取法として、サプリメントやミネラルウォーターなどが普及してきたと言えるかもしれません。

 

「シリカ」はどうして人気がある?

 

上の項目でもあげたように、「シリカ」は、人の体で「肌」「髪」「コラーゲン」といった物質の生成や再生を助けるのではないかと考えられています。

 

そのため、「美容」や「アンチエイジング」の方面から「積極的に摂取した方がいい」という考え方が出てきたのではないでしょうか。

 

残念ですが現時点では、シリカが人体でどのように役立つのか、十分な研究が行われているわけではないようです。

 

それでも、シリカをめぐるいくつかのデータの中には、

 

「摂取量を増やした場合、男性および閉経前の女性では、一部の骨で骨密度が高くなった」
「軟骨・コラーゲンの生成と深く関わっている」
「欠乏すると、骨の修復機能に障害が生じる可能性がある」

 

などという結果が報告されているものもあります。

 

「よい肌を保ちたい」
「関節を大事にしたい」
「骨を強くしたい」

 

といった希望を持つ方々にとっては、「シリカ」は魅力的な物質と言えるのかもしれません。

 

まとめ

 

健康、美容への意識が高まる中、これからも「シリカ」は注目を集めていくでしょう。

 

ただ現在、医学的に「〇〇に効果がある」等の正確なデータが出されるまでには至っていないようです。

 

継続的な摂取をお考えの際には、その前にご自分の体調をきちんと把握し、問題がないかどうかをまず確認なさっていただきたいと思います。

 

>>シリカが注目されるのはその期待される効果にあり